私は作業療法士として、回復期の病院で働いています。
8年目となった今でも年間何冊も本を読んでいます。
また、学会発表も毎年していることもあり、その裏付けとしても読む機会が多いです。
今回は、身体障害領域の臨床上役にたつ書籍を紹介します。
新人~3年目に役に立つ書籍
臨床OT ROM治療
運動・解剖学を基本として、具体的な介入方法に触れた本書。
書籍に紹介されている実技は、臨床で培われた執筆者達が紹介していることもあり、今日から実践出来る内容となっています。
私も、書籍を参考に取り入れています。実践していくうちに、患者さんの個別性に合わせて実践していく事が出来ます。
新人の頃は、介入に困る事が多いため、具体的実践方法がわかる事は非常にありがたいです。
運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略
新人の頃は本当にお世話になりました。
新人の頃は「なぜ?」と疑問を持つ前に、目の前の事をこなすのに精いっぱいになります。
この書籍に出会った事で、臨床の基本である「なぜ?」について考え直すきっかけとなりました。
臨床で出会う症状をなんとなくやり過ごすのではなく、一つ一つ解決していくことに役に立ちます。
中枢神経系疾患に対する作業療法
作業療法に関連する内容が網羅されています。
基本動作~具体的なADLへの介入、住環境や福祉用具など外すことの出来ない内容になっています。
介入で詰まったときには、きっと助けになってくれる書籍です。
私は、学生の頃はこの本で実習を乗り切りました。
2~6年目に役に立つ書籍
動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践
人の体が力学的にどのように動いているか?それを学べます。
正常運動は臨床の基礎となり、臨床推論していく上で外せない知識になります。
脳卒中後遺症者へのボバースアプローチ
基礎編と臨床編の2冊の構成となっています。
神経科学を基に、健常者がどのように動いているか?について
また、脳卒中後遺症者が陥る臨床症状について解説してあります。
具体的な介入方法もあり、ボバースアプローチを学ぶ上でのメゾットが詰め込まれています。
脳卒中×臨床OT 「今」、リハ効果を引き出す具体的実践ポイント
タイトルにもある通り、具体的な実践方法について触れた書籍になります。
現場ではその場で結果を出すことが、リハビリ職には求められています。
この本は、そのような悩みに応えてくれる事間違いなしです。
4年目~におすすめの書籍
脳卒中の動作分析
基本動作を解剖運動、神経科学に基づいて解説しています。
明解な解説と図解がわかりやすいです。一方で、内容としては難しさもある為、ある程度勉強し、その先を目指す段階で助けになってくれる本です。
上肢運動障害の作業療法
CI療法で高名な竹林先生の書籍です。
麻痺側上肢の課題選択と日常生活に汎化する為のアイデアが満載です。
まとめ
新人の頃はなるべく基礎的で実践的な内容の書籍がおすすめです。
年数が経つにつれ、興味のある分野が出てきます。それに合わせて、学びたい領域に合わせた各論的な内容の書籍やボバースであればボバース関連の書籍を読む事で知識を深める事が出来ます。
私たちの職業は、職人気質な一面もあり、患者様もその専門性を求めています。
学び実践し、患者様に還元できるようにかんばっていきましょう。
以上、参考になれば幸いです。
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